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最近、ワインと料理の相性ってなんだろう...と、よく考える。
男と女で例えるなら、相性がいい状態というのは、お互いがその存在意識することにより、それぞれのポテンシャルをより引き出し、プラスになることではないだろうか。つまり1+1=3のような状態。ところがちょっとしたことをきっかけに、1+1=−2になってしまうこともある。男と女であればちょっと時間をおいたり、距離を保てばいい。やってみてダメだったら元に戻せばいいだけのことだ。私のように場当たり的に生きている人間は、日々トライ・アンド・エラーの連続である(笑)。しかしこれがワインと料理となるとそう簡単に失敗はしたくない。相性が悪いとその1回の食事がつまらないものになってしまう。うまくすれば1000円の安物ワインが5000円クラスの味わいになったりするし、その逆もありうる(私の場合は安物を飲むことが多いので、ぎゃくパターンは少ないけど)。もちろん料理も同じだ。よって事前に全神経を集中して食材とワインの味をそれぞれ思い出し、組み合わせがどうなのか想像してみる...相性がいい時は直感的にイケる!と思うし、ダメな時はいつまでたってもイメージが湧かなかったりする。ただ、ワインと料理の相性を意識し、いろいろ経験して行くうちにいくつかの法則も見つけることができた。この法則に基づいてセレクトすれば、まず失敗することはないだろう。ただし自分以外の人の感覚がそれに当てはまるかどうかは甚だ怪しいが... 今日の行き当たりばったりランチ... #
by benebello55
| 2005-09-24 02:35
| おいしいもの
今日もまたオステリアで打ち合わせ。何故かといいますと、今度知人が新しくイタリアン・カフェをオープンするので、そのお手伝いなのです。基本的には内装のデザイン、設計を私が担当するのですが、それ以外にもワインをどうするとか、ワイングラスはこんなのがいいとか、メニューをどうするとか、店のロゴをどうするとか、そういった様々な要素を決めてかなければ行けないので、やはりイタリア料理を食べて、ワインでも飲みながら打ち合わせしましょうか...ということになるワケです(笑)。前回は具体的な打ち合わせに入る前に酔いが廻ってしまったので、今回は気をつけました。とりあえず食前酒だけ頼んでおいて、ちゃんと話すこと話してから料理を頼んだのです。で、話すこと話してお腹もすいてきたので、まず前菜。サンダニエーレ産の生ハムとフルーツトマトにサルーメ・ピッカンテ(唐辛子の入った辛いサラミ)。
そして、以前にもここでご紹介した、コッツェ(ムール貝)の白ワイン蒸。今日のコッツェは身が異常にデカイです(笑)。殻から飛び出しそうな勢いです!フワフワなのにプリプリで(意味わからん)とってもジューシーです!さあ、こんな支離滅裂な前菜を頼んでしまって、ワインはいったいどうするのでしょう?メニューを見てさんざん悩んだあげく、決断した私はカメリエーレ(いわゆる給仕係、つまりサービスの男性、女性ならカメリエーラ)を呼びつけて言いました。 「この3つの前菜に合う美味しい赤ワインありますかねぇ?」 一瞬タジロイだカメリエ君は負けずに聞き返します。「どんな感じがよろしいですか?」まあ、当然の対応でしょう。「そおねぇ...あんまりしっかりしてない方がいいかも」と、適当に返す私。そう、問題はコッツェなのです。普通だったらこの3種の前菜なら間違いなく白。生ハムにもサラミにもしっかりとした白ならよく合います。しかしコッツェに合う赤を選ばせるとは、嫌がらせ以外の何ものでもないでしょう(笑)。 さあどうするカメリエ君! #
by benebello55
| 2005-09-23 18:14
| シチリア
前日ちょっと散在したし、忙しいので食材を買いにいく暇もない。コンビニは近いがろくなものがない。さあ、晩飯はどうしよう? しょうがない、ありもので適当にごまかすか...
ありもの、ありもの...あ、冷凍庫に4ヶ100円の冷凍コロッケがあった。これでいいや、コロッケ定食!プレーンなポテトコロッケとカレーコロッケ、1個あたりたったの25円とはいえ自分で揚げるので、揚げたてを食べればなかなか美味しい。で、ワインはっと。そうか、3日くらい前に開けたのがあったな。アドリア海に面したマルケ州のワインでモンテプルチアーノとサンジョヴェーゼを使ったややミディアム気味の、でもしっかりとしたコクのあるワインだ。コロッケは最初少し塩でいただいてあとは中濃ソースをかける。 結局ありもの総菜と残り物ワインで超経済的なヤッツケめしだったが、コロッケとミディアムボディの赤ワインはとても良く合った。こういうのなんて言うんだっけ、怪我の功名?棚からボタ餅?う〜ん、どっちも近からず、遠からず... Cantina dei Colli Ripani "CASTELLANO" ROSSO PICENO ¥2400(税込) ”カステラーノ”ロッソピチェーノ 作り手:カンティーナ・デイ・リパーニ セパージュ:モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ #
by benebello55
| 2005-09-21 22:31
| マルケ
約1ヶ月ぶりのオステリア。仕事の打ち合わせを兼ねて訪れたのだが、最初のスプマンテを飲んだ時点でそんなものはどこかへ吹っ飛んでしまった(笑)。3人だったので白、赤各1本行きますとシェフに伝える。最初に出てきた白はこの店では定番、シチリアのフィリアートという作り手のサンタゴスティーノ。もう何度も飲んでるが、今日のボトルは素晴らしい!最初はさわやかな香りだがだんだん甘く、濃厚になってゆく...
アンティパスト(前菜)は真鯛と茄子のカルパッチョ。透き通るように透明な身の真鯛はとても新鮮で、間に挟んであるナスの甘味が繊細な真鯛の味を際立たせている。 プリモピアット(第一の皿)のパスタはプッタネスカ。ベースはトマトソースだがオリーブとアンチョビの塩味が効いていてかなり濃厚な味わい。 さあそしてお待ちかねの赤はこれまたシチリア、プラネタのサンタ・チェチリアというネロダーヴォラ100%のワイン。プラネタが作る赤は同じシチリアでも独特の香りを持っている。このサンタ・チェチリアは比較的酸味が強いが、開いてくるとプラムのような濃密な香りが出くる。 セコンド・ピアット(第二の皿)は軽めに鶏肉とジャガイモの香草焼きにした。非常にシンプルな塩味で私好み。実はこれなら白でも合うのでは?と、少しグラスに残しておいたがやはり抜群の相性だ。しかしもちろん赤とも合う。今日はワインも当たり、料理のセレクト、量もちょうどよく満足のいく食事だった。 #
by benebello55
| 2005-09-20 23:30
| シチリア
この日は少し早めに外へ出て、いつもと違うルートで沈んでいく夕陽の移り変わりを追った。今まで気がつかなかったが、駐車場の脇に土手のようなものがあって、その上が遊歩道になっている。サイクリングする人、犬の散歩をする人、クラブ帰りの中学生...いろんな人がこの土手を通る。1枚目はその土手の草越しに見た沈む前の夕陽。
そのまま土手を進むとスタジアムの入り口に繋がる道に出た。今日はJリーグが行われる日なのでもう既にたくさんの人が集まってきている。入場券なしで入れる一番高いところで日没の瞬間を待った。2枚目はまさに今沈もうとする瞬間。このあと1分もしないうちに、雲の中に吸い込まれるように消えた。 帰り際、ふと振り返ると、空にわずかに残った雲が赤く輝いている。スタジアムは照明が次々に点灯され、サポーターたちの試合前の歌が聞こえてきた。試合開始を待ちわびているかのように、雲はスタジアムの上空にいつまでも赤く残っていた。... #
by benebello55
| 2005-09-17 18:00
| 移りゆくもの
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